ワトソンがデルマッチプレー優勝、トーマスの世界1位奪取阻む

世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第3戦、デルマッチプレー(Dell Match Play 2018)は25日、米テキサス州オースティンのオースティン・カントリークラブ(Austin Country Club)で最終日が行われ、バッバ・ワトソン(Bubba Watson、米国)が決勝でケヴィン・キスナー(Kevin Kisner、米国)に7アンド6で圧勝し、優勝を飾った。

 2014年に中国で行われたHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2014)を制している39歳のワトソンは、この日の勝利でメジャー大会と世界ゴルフ選手権の両方で複数回の優勝を果たした選手として、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)、フィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)、アーニー・エルス(Ernie Els、南アフリカ)に肩を並べた。

「良いスタートを切ることができて流れに乗れた」と言うように最初の5ホールを奪うと、その後も勢いを失わなかった大会第35シードのワトソンにとっては、これが先月のジェネシス・オープン(2018 Genesis Open)に続き今季2勝目(通算11勝目)。「1週間を通して集中力が欠けたショットは4、5本しかなかった」と喜んだ。

 2012年、14年大会の2度にわたり優勝した経験を持つマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)の開幕が来月5日に迫るなか、自信を深めてオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)に向かうワトソンは「再びショットを打つ力が戻ってきたという手応えが(優勝に)つながった」「フィジカル面の強さや、健康でいられていることが精神状態をつくり、自信が持てるようになるんだ」と話した。

 一方、現世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)が予選敗退となったことを受け、今大会で優勝を飾れば王座奪取の可能性があったジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は、準決勝でワトソンに3アンド2で敗れて望みを絶たれた。

 続く3位決定戦でも5アンド3でアレックス・ノレン(Alex Noren、スウェーデン)に屈した第99回全米プロゴルフ選手権(2017 PGA Championship)覇者のトーマスは「これほど何かについて考えないようにするのが難しいと思ったことはない。本当に最悪だった。考えるのをやめられなかった」と話し、ウッズとジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)に並ぶ25歳未満での世界ランク1位奪取が重荷になったと明かした。

「それに関する質問をメディアから常に受けるが、それ以上に自分が精神的に強くなり、これも一つの試合にすぎないと理解しないといけない」

AFPBB News より
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